渋谷駅の待ち合わせのメッカと言えば、幾つかある内の一つにハチ公前を選ぶ人は多かろうと思う。今日はそのハチ公前で知らない人に声をかけていた。
今の時代、この東京で、知らない人に声をかけるということは警戒心が高いのは当たり前のことであるし承知している。そんな初期設定の中でも、話していく中で自然と誤解が解けていき、終いにはとても仲良くなってしまうところまでもある。
しかし、そんなことは極々、稀のことであり、多くの場合は交流さえも起きることがない。今日は、そんな中でも割と交流が起きる日だったように思う。
その中の印象的な関西人。
話しかけたことに対して、「興味ない!」と言い放つ。
経験的には、興味ないとの返事をした人であっても、そのまま話しているとその内に話が展開されていったり、話に乗ってきたりすることがあった。
ところが、僕が話した話は抽象度の高いものであったこともあり、また彼に尋ねたかったことも焦点を絞ったものでなかったために、彼から見たときには要領を得なかったようだ。
「聞いてみたんやけど、そちらが何をやりたいのかがハッキリせーへんから分からん。想いを熱く語ってるんやけど・・・正直、もう面倒くさくなってるんで。もう、いいすか?」
最初に興味ない!と言い放つ関西人。
最後に面倒くさくなっている!へと言い放つ。
話していく中で、関係が寄り合うことも多くはないが時々ある。今日、この関西人との話の中では、その様にはならなかった。
家に帰る途中、あるキッカケで彼のことを思い出した。
彼は「興味ない!」「面倒くさくなっている!」という言葉を、どの様なキモチで言い放ったのだろうか?
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